地域猫活動とは | ||
ただ餌を与えるだけ、ではありません。 共存することで選択肢を得て、進むべき方向を考えています。 ほおっておけば、追い立てれば、解決するものだとは思えないから行動しています。 熊、鹿、猪問題は害獣を駆除する方向で解決をみたでしょうか。 農作物を荒らしたり、人々の生活を脅かしたりすることで有名な事例があります。 電気柵の問題もありました。 これらは毒を盛ったり罠をしかけて狩りをしたりすることで解決できたでしょうか。 現在は、まもるべき農作物や生活を隔離することで共存を成り立たせているところではないでしょうか。 これらの動物については都市部では見かけませんが、ほかにミドリガメの問題やブラックバスの問題などもあります。 わたしたちの活動「地域猫」は猫が増えないようにすること、猫の生活圏を区分けること、これにより共存することを目的としています。 試みとして猫たちの存続ではなく、1代かぎりになるようTNR活動を行っています。 みつけたら殺処分とすることでその場の問題は解決しますが、今後二度とそこに猫が存在しなくなるわけではありません。 また次の猫がそこに来る可能性もあります。 逐次その猫を処分できなければ、それは問題の解決をなしません。 常に殺し続け、監視しつづけ、担当を据え置かなければなりません。 ところが、ともに暮らしその生活を観察し理解できれば、必要であることは行い必要のないことはしなくてよくなり、コストの問題は小さくできます。 また多くなったとき、少なくなったとき、その対応を知り実行することでコントロールができるようになります。 無理解のまま一時の安寧のために大きな犠牲をはらいその犠牲と釣り合わないコストを支払うよりも、好きではない人はしなくてよい、必要だと思う人がボランティア活動をする。 これによっておたがいに利益となると考えます。
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